一条工務店との初回打ち合わせ

福井の一条工務店
一条工務店のi-smartに興味を持ち、建物の特徴、性能については一通り把握。
そして体験館での実際の体験を経て初回の打ち合わせを行いました。

打合せ場所は福井の“家の森展示場”にある一条工務店の展示場にてです。
参加者は私と嫁、そして営業さんです。

ただこの日にちのセッティングの際に、今まで話しをしていた若い営業さんから上司同行のお願いがありました。

まだ若くて駆け出しなので不安だったのかな?
もしくは会社が心配をしたのかも?

理由はこちらが知るよしは無いですが、特に断る必要もなかったので了解をしました。
なので初回の打ち合わせは私と嫁、一条工務店の営業さん2人の計4人でした。

 

最初に家族構成や建てたい家について思っていることや希望概要を伝えました。
他社で話した内容(ブログの記事にもありますが)と同じような内容です。

最初の伝える内容はどの会社であっても同じで当然ですよね。
会社によって家族の数が変わるわけでもないし希望することも同じですし・・・(笑

どんな家にしたいと思っているか伝えた内容の概要は

  • 二世帯住宅を検討している
  • 二世帯住宅でも共有部分の無い完全分離型二世帯住宅を検討している
  • 完全分離型二世帯住宅でも上下分離型ではなく、できれば左右分離型を希望している
  • 部屋の数はこれくらい希望をしている
  • 駐車スペースは複数台止めれるようにしたい。

ざっくり表現すると、こんな内容のことを伝えました。

 

で、一条工務店の工期や建物の完成するまでのスケジュール的なものの説明を聞きました。

その他、色々と細かな話しをしてたのですがそこで初めて知って驚いたことも出てきました。
それは一条工務店の場合、まずは仮契約することが重要となることです。

まぁ仮契約というものは、特に珍しくもなく驚くほどのことではないと思います。
何も一条工務店でなくても本契約前の手付金みたいな仕組みは住宅くらいの買い物になると普通にあるでしょうしね。

では何が驚いたかという事になるのですが・・・
とにかく一条工務店の場合は仮契約をしないと提案や打合せ相談などが全く進められないという点です。

仮契約について少し書くと、一条工務店の場合は仮契約の時に100万円が必要とのことでした。
この仮契約のお金は基本的には解約をした場合に戻ってくるようです。

ただし、仮契約100万は意味がないわけではなく・・・
例えば色々な調査や具体的な設計費などに当てられるようです。

もちろん100万全て本契約までに使い切るわけでもなく、残ったのは本契約の内容に取り込まれるようです。

とはいえ、仮契約をして、もし仮に解約をした場合、タイミングによっては既に費用が発生していたら全て戻ってくるかどうかはわかりません。
これは営業さんにキチンと確認をした方が良い部分だと思います。

ま、これはこれで理解できますしこの仮契約の存在自体、先ほども書きましたが特に自体は驚くことではありません。

 

私が驚いたというか違和感を覚えたのは建物の打ち合わせをしていくプロセス部分でした。

その内容を書く前に一条工務店の金額(見積もり)についても先に触れておく必要があります。
その金額の仕組みがあるからこそ出来る一条工務店のルールのようなので。

一条工務店の建物の金額って大きさ(坪、㎡)で基本的には固定されているようです。
(月ごとに上限はあるようですが、これもまた意味がわからん・・・)

それがベースとなり追加オプションが加算されていくような仕組みです。

 

よく住宅で建物の金額の話しになると“坪いくら”的な表現がありますよね。
これはこれで本来はおかしい話しなんです。

建物の仕様等々もありますが、普通はそんな一言で金額が表現できるはずもなく・・・
小さな建物は坪単価と呼ばれるものは高くなり、大きな建物になるほど安くなる傾向にあります。
極端な話し、30坪の住宅でも一通りの設備は必要ですし、100坪でも必要です。
これだけでも坪単価に違いが生じますよね。
その他、空間についても考えると大きな建物が坪単価が安くなるのは当たり前です。

また、単価は大きさだけでなく建物の形状によっても違います。
同じ大きさで真四角の建物で総2階の建物と、1階が大きくて2階が小さい建物では金額が違うのが一般的です。

同じ坪数の建物でも基礎の面積、屋根の面積が変わるのでこれもある意味当たり前です。
1階と2階の大きさだけでなく形によっても金額が変わります。
真四角と出入りのある凸凹した形状の家では外壁面の面積が変わってきます。
それはすなわち使用材料の量が変わるということです。

更にサッシの大きさなどによっても金額が変わるのは誰でも理解できると思います。

細かいことを言えばまだまだ金額が変わる要素があるのですが、それらの理由から“坪いくら”というのは一つの目安にしか過ぎないんです。

 

しかし、一条工務店の場合はこれが固定されているとのことです。
(一定のルールが決まっていてその範囲内なら)

先ほど説明をした建物金額が変わる要素は一切無視ってことですね。

50坪の住宅を建てるとなると真四角の家だろうと、凸凹した入り組んだ形の家だろうと金額が同じというわけです。

1階を大きくしてそれに伴い基礎も大きくなっても、コンパクトに総2階で基礎が小さくても金額が同じです。

サッシが大きくても小さくても“何ヵ所”というルール内であれば金額は変わらないということです。
室内の壁を増やし、室内の建具を増やしても金額は変動しないみたいです。

これって職業柄、とても不思議な金額算出方法に感じます。

言い換えれば、“ローコスト住宅が安い理由”でも少し触れたように建物を安い価格に抑えるのは単純でシンプルな家にする必要があります。

その考えでいけば一条工務店でシンプルな形状の家は割高感のある金額になります。
逆に複雑な形の家程、お得感が大きくなる仕組みでもあると言えるでしょうね。

どのあたりで平均値を割り出し、単価設定しているのかこちらにはわかりませんが、プランによって割高感やお得感が出てくるのも不思議だなぁと思って聞いていました。

ただし、この仕組みを上手く利用してプランニングをすると恩恵の方が大きくなるかもしれませんね!

ということまで会社に見透かされて・・・
高めの価格帯で金額設定されているのかもしれませんけどね(笑

なにはともあれ、一条工務店で建物価格はこの仕組みが確立されている為に、最初のプラン、間取り内容は“一条工務店側からすればあまり重要な内容ではない”というスタンスのようです。

なので間取り等の提案は“仮契約”を行わないと基本的には個別にしないというスタンスのようです。
間取り等を含めたプラン作成には設計などの手間がかかるのでその経費を抑えることでの建物価格になっているとも説明されました。

ま、それは確かに理にかなった話しなので理解はできるのですが・・・・。

だからと言って最初から出てくる図面が特に意味のない大雑把な図面ってのもどうかと思いました。
そのなんとなくの図面でとりあえず、まずは仮契約を行い、そこから設計が入ってくるので本格的に内容を詰めていきましょうというのが一条工務店の進め方のようです。

例え、設計が入ってきて打ち合わせをして間取りプランを色々と変えても金額は特殊な案件が無い限りはほぼ変動しないから安心というわけです。

確かにこの理屈もわからなくもありませんが、正直驚きの方が大きかったです。

 

言い返せば、間取りを含めた様々な要望にも応えられかどうか分からないままの仮契約をとりあえずするということになります。

こる程度の打ち合わせを経て、ある程度の希望することも取り込まれ、これならお願いしようかなって安心できた後なら仮契約くらい全然良いとは思うのですが・・・

仮契約後にアレは出来る、コレは出来ない、って展開も普通にあり得ますからね。
これはある意味、リスクがあると私は思いました。

というのも特に私が気になっているi-smartは“一条工務店の躯体(構造)について”でも触れていますが、枠組壁工法で耐震性が優れているという反面、一般的な軸組み工法に比べ制限も多く設計の自由度が低くなる特徴があります

これは間取りだけに限った話しではなくサッシ開口の大きさや位置なども同様です。
それがよくわかっているだけに、とりあえず仮契約後に決めていくというのがどうも腑に落ちませんでした。

建築を全く知らない人ならそんな風に考えないのかもしれませんが・・・
実は一条工務店の枠組壁工法のi-smartはただでさえ構想していた間取りは難しいんじゃないかなと思っていたんです。
それが出来る出来ないは仮契約後じゃないとわからないって言われればそりゃ・・・
「は?」ってなってしまいます。

ちなみに見積を正式に依頼すると図面と見積もりが一週間程度で出てくるらしいのですが、その図面を見ながらこうして欲しいとか打ち合わせをして再び図面を訂正したりすることはないそうです。

なので間取り打ち合わせ等も含めた全ては仮契約後でないと出来ないとのことでした。
色々な話し合いをしてこれならお願いして建ててもらおうって流れが普通の感覚のような気もするのですが違うのかなぁ?

仮契約後に考えていきましょうって方法もあるのでしょうけど、好きな間取りや希望することが出来なかった場合、あとあとトラブルのもとにならないのかなぁと心配してしまいます。

とりあえず、この日の一条工務店との打ち合わせはこちらの大体の要望などを伝えた事と、一条工務店の仕組みなどの話しを聞いて終わることにしました。

私の場合、現実味の無い図面で仮契約はするつもりはないのでひとまず見積もり依頼はしませんでした。

一条工務店とはもっと自分の中で建てたい家のイメージがハッキリするまで時間を置こうと思っています。

話しをしても、とりあえず仮契約って言われるだけなので(笑

一条工務店の住宅は性能が高いと思っているだけに、会社のこの進め方が正直少し残念なイメージでした。
ま、色々な会社があるので色々なやり方もあるんでしょうからそれが良い悪いって問題ではないんですけどね。

 

今回も最後まで“家づくりブログ/新築で失敗せずに快適生活!” をご覧いただきありがとうございました ^ ^

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