福井で我が家の家づくりを実践しながらその状況公開をすると共に、施工上のポイントなどを説明しています。
基礎の鉄筋工事についてこれまで2つの記事にしてきました。
それで鉄筋工事については完結をしようと思ってたのですが・・・
その他にも注意した方が良い点があるのを忘れてました(゚д゚)!
ということで鉄筋工事について今回が3回目ということになります(・ω・)
さて、今回は基礎の鉄筋の補強等についてです。
こちらについては我が家の工事中でNG部分として現場監督に是正をお願いした内容です。
今回の鉄筋工事ポイント
- スリーブや配管廻りの鉄筋とコンクリートのかぶり厚と補強
- スリーブに配置
当たり前のことですが、多くの建物の場合、給排水などの配管が必要となります。
また建物によっては床下で電気の線や基礎内部の通気を外部と遮断して強制的に機械換気をするために穴をあける建物もあると思います。
それらのために基礎を作る段階で計画的に穴をあけておく施工を行います。
そんな場合は基礎を貫通する部分にスリーブというものをコンクリート打設する前に設置してするのが一般的です。
また、配管においては基礎から外部に出す部分は直接配管を仕込んでおく場合も多いです。
いずれにしてもこれらが現場で組む鉄筋と干渉し合う可能性が高いです。
あ、もしかしたらスリーブって何?って聞かれると困るので簡単に・・・
建築いうスリーブとは、般的にはコンクリートを流す部分に配管や配線、もしくは空気などを通すためにあらかじめ穴が開くように型取った筒状の部材のことです。
紙製のものや金属など材質は色々とありますが住宅の基礎の場合、一般的に紙スリーブを使い、コンクリート打設後に取る(撤去して純粋なコンクリートの穴に仕上げる)のが一般的です。
で、ですね。
この配管なりスリーブが干渉する場合には必要に応じた対応が必要なんです。
まず基本は配管廻りやスリーブ廻りであっても鉄筋のコンクリートかぶり厚を確保することです。
かぶり厚とは?って方はこちらの記事を読んでください。
要するにコンクリートに埋める物と鉄筋の間には一定の厚みのコンクリートが必要ということです。
とはいえ、鉄筋を組む前に地中に埋める配管をベース筋を完全に避けつつ先行で施工をするのは至難な技です。
やれなくもないですが・・・それこまで普通はやりません。
なので、既に配管が地面から飛び出している状態でベース配筋して、どうしてもかぶり厚の不足する部分、場合によっては鉄筋と直接触れるくらいひっついているケースなどが出てきたらそれに合わせた対処が必要となります。
特に鉄筋と配管がひっついてしまってるような状態であったらその部分のベース筋を切って別の鉄筋で補強をする必要があります。
ま、残しておいても現実的にはそれほど問題はないのでしょうが・・・。
(あくまで個人的な感想)
また、配管が邪魔で定められた鉄筋のピッチが大きくなる場合も当然、鉄筋での補強が必要です。
また、建物内部を配管などが貫通させるために設置するスリーブも同様です。
これは殆どの場合、ベースの上で配管をするので基礎の立上りを貫通できるように立上り鉄筋にスリーブを取り付けます。
こちらも同様に鉄筋とスリーブの間にコンクリートのかぶりが必要となります。
立上り縦筋ピッチ、鉄筋の形状によっては必要とするスリーブ径の関係上、どうしてもかぶりが厳しい場合もあります。
そのような場合は縦筋のピッチを少し広げて必要に応じた鉄筋補強を行えば問題を解決できます。(方法は色々なパターンがある)
また、かぶり厚どころか・・・・
スリーブを固定するのに鉄筋にくくりつける様なスリーブ設置が未だに多いように感じます。
私が仕事をしている基礎では絶対にそのようなことはしませんが・・・
住宅基礎の現実的な話しをすると、未だにこの部分を疎かにした施工がなされているケースが多いように感じます。
なぜなら実際にそのような現場もよく目にするからです。
というか、ぶっちゃけ小さな工務店などでは未だにそれが普通なのか?と思うくらい普通に見かけるような。。。
何にせよ、基礎はコンクリートと鉄筋によって作られ最終的には目立たない存在ですが構造的にもとても大切な部分です。
なのできちんとした施工をしなくてはいけません!
力を入れていってるけど当たり前のことです・・・・(笑
さて我が家はというと残念なことに我が家の場合も、残念な結果になっていました。(´・ω・`)
そこですぐに現場監督さんに連絡をして是正を依頼しました。
(監督さんが現場の確認する前だったのかもしれないですけど)
内容的にはてっきんのかぶり厚確保とそれに伴う補強。
直し方は具体的に指示をさせてもらいました。
私たちの会社はスリーブ固定をするために“スリーブホルダー”を使っているのですが、これを使うようにお願いをしました。
これは鉄筋とスリーブを連結する部材なのですが、スリーブを固定すると同時にコンクリートかぶり厚も確保できる仕組みとなっています。
また径の大きなスリーブに対しての鉄筋補強です。
こちらについてもいつも使っていたダイヤレンという貫通孔補強金物を使ってもらいました。
こちらも専用補強材なので設置するだけでかぶり厚が確保できるような仕組みになっています。
※きちんとした補強なら現場で組んでも全く問題はないです。
それを快く承諾をしてもらい後日確認しに行くと是正がされていました。
まぁ、写真を見ると建築に詳しい人からすれば突っ込みどころが他にもあると思いますが・・・。
私もわかっているので突っ込みはしないでください(笑
ぶっちゃけ、わかってながら、あえてそれくらいはと流している部分もあるので(。-∀-)
ただ、それは本当の意味での欠陥住宅に繋がるわけでもないと個人的に判断をしての判断なんです。
そういう意味では、建築に携わっている人の方が施工に関しては寛容かもしれませんね(笑
その苦労や難しさ、現実をよくわかっているので。
最近は良い意味でも悪い意味でもネットを使って色々な情報を入手したり、人に意見がきける時代です。
ただ、それを全て鵜呑みにして欠陥だの色々な言いがかり、クレームを付けてくる人もいます。問題の本質をわからないのに問題視して・・・。
そういう意味では同じ業界の人の方が色々と理解力はあるのかもですね。
中には全く逆の人もいましたけど・・・
ここぞとばかりにフル知識を見せつけ文句つけてくとか・・・(笑
ま、色々な人がいて色々な考え方がある中で何が正しく何が間違っているかなどの判断は難しいところではありますが・・・
現場での施工に関しては本当にダメな部分はダメです!
仮にそのような事が起こったとしてもそれにどう対処し、適切な処置をするだけの話しです。(もちろんそうならないのが好ましいですけどね)
ってか、、、なんか、、、また話しが脱線しましたね。。。
うーん、、、こんな話しは何か別の機会で記事にしようかな(・ω・)
「スリーブや配管廻りの鉄筋とコンクリートのかぶり厚と補強」で話しが長くなってしまいましたので次の話しに進みます(汗
次は、“スリーブの配置”についてを手短に。←疲れたので手抜き(笑
色々な場所に必要なスリーブを設置するわけですが、この位置も基礎を作る際の注意点があります。
例えば、スリーブ同士を連続で引っ付けながら並べたり、コーナーに引っ付いた場所に設置するのは好ましくありません。
可能ならばスリーブ同士は話して設置をする。
コーナーからは遠ざけた位置にスリーブを設置するなどの配慮が必要です。
スリーブ同士の間隔をどれくらい離した方がいいかといえば基礎の形状やスリーブの径など条件にもよりますが・・・・
住宅基礎の貫通スリーブ程度ならスリーブの径の3倍離しておけば問題ないと思います。
またどうしても納まり上、隣接する場合はそれにをまとめて鉄筋にて補強するという方法もあります。
以上!
めっちゃ手抜き?(笑
ちなみにスリーブ配置の問題は最初の設計の時点である程度回避ができる問題です。
例えば最初から配管ルートをきちんと決めてそれを図面化すれば、鉄筋墨出しの時にスリーブ位置がわかります。
鉄筋を組む際にそれを見越した補強を施せばいいだけなのです。
どれだけ最初に計画を立ててそれを図面化し現場で忠実に作っていくかです。
ただ、これをきちんとする住宅会社って割と少ないのかもしれませんね?
全国的に展開をしているハウスメーカーとかはメーカーによってはこのあたりはキチンとできてそうですけどね。
ちなみにうちの会社は完璧です!
自分で配管の位置などを墨を出し鉄筋業者に指示をするので断言できるのですけど(笑
って自分の会社のアピールを入れる必要はゼロですけどね(。-∀-)
さてさて、今回も“家づくりブログ/新築で失敗せずに快適生活!”に最後までお付き合いありがとうございました!
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