何回かに分けて書いている、家づくり候補として考えていた一条工務店をやめた理由についてです。
今回は間取りと生活スタイル関連についてです。
後から間取りを考えるなんて決め方はリスク高すぎると思う
新築を計画している家は上下分離型の完全二世帯住宅を考えています。
と言っても、1階の一部に洋室等、2階世帯のエリアもありますけどね。
親世帯は1階の大部分を。
私たち世帯のメインとなる生活空間は2階になります。
そうなると上下関係を含めて色々な間取りを検討しなくてはいけません。
例え身内でも上下で違う世帯が暮らすわけですから、お互い極力ストレスのかからないような間取りにしなくては折角建てる家の価値も落ちます。
親世帯は早く寝たりと生活のリズムも違うわけなので寝室はなべく静かな場所に配置する等の配慮も必要ですし、お互い南の明るい部分にリビングダイニングが欲しいでしょうし。
一条工務店ではおそらく望む間取りは出来ない
色々と間取りを自分で考えつつ、部屋の大きさや配置、部屋の出入り口の開口や窓の位置、大きさそれらを色々と考えてたのですが・・・。
たぶん一条工務店のi-smartでは恐らく希望の通りにならないかなと。
ま、これは一条工務店云々ではなくツーバイフォー(枠組壁工法)だからって意味なんですけどね。
こちらの記事でも触れていますが、ツーバイフォー(枠組壁工法)は構造区画という概念があり壁、床で建物全体の強度を出している方法なんです。
なのでどうしても壁の量や配置は重要になってきます。
当然、1階2階のバランスも含めてです。
その為、どうしても間取りを考える上で色々な制約が出てきてしまうんです。
その代わりに高い耐震性などは確保できますけどね。
今まで、この枠組壁工法をたくさん建ててきましたが、やはりどうしてもこの壁が無かったらいいのになぁとか、この開口をもう少し広くしたらとか、開口の上部にある下がり壁(垂れ壁)が無かったらもっと素敵な空間になるのになぁと思ったりしていました。
これはあくまで私が思ってただけで、お施主さんはそれで満足してくれてれば良いんですけどね(^^)
でも今回、色々と考えた結果、やはり希望する間取りは出来ないのじゃないかと思ってしまったんです。
それに加えて“独特のシステムに納得が・・・”でも書いたように仮契約で100万円を払わないと話しを詰めれないという事実。
後でどうにでもなるとは言われてはいたんですけど、それは構造とかに詳しくない人に対してはそう言っても問題ないのでしょうけど・・・
そんなに軽く言われるとこちらは返って不信感が大きくなるってもんです(汗
結局、敷地を図ったりの敷調もしないとのことでしたし図面を書くのも1回ないし2、3回までとの話しだったのでもうこちらでたたき台の図面を書いてそれを図面化してもらいました。
適当な計画を最初から作られてそれで図面の回数に入れてもらったら困るもので。
ま、この図面も設計は関係なくこんな感じなら出来るだろうって図面なんて所詮は絵ですけどね。。。
ベースとなる間取りをこちらから自分で書いて提出したのですが、少し違うなぁという部分も出てきました。
同時に見積もりももらったんですけど、結局は一条工務店独特の“施工面積×㎡単価が本体価格”が出てきただけって印象でした。
間取りの打合せはその見積もりで仮契約をしてからってわけです。
後で要望に応えれると言いつつも、それが絶対なんてあるハズはないんです。
(たまたま希望間取りと出来る間取りが合致すればいいんですけどね)
おそらく本当はこうしたいという要望があってもそれを話し合い妥協することでなんとなくは希望に近づけることは可能でしょう。
そんな風に家づくりはしたくない!
というか、そんな打合せも出来ないのが一条工務店のようで・・・(笑
特に間取りについて提案されたことは無かったですし、こちらが思った通りの間取りに出来るか出来ないか(恐らくできないと思ってもそれも話しができない)分からないまま住宅会社を決めるのはやはり違うと思って止めることにしました。
ツーバイフォーの上下間での音問題も気にる・・・
あとは上下完全分離型の二世帯住宅で気になっている音の問題もありました。
間取りが決まらない以上、なんとも言えませんがツーバイフォーは上下での音が響きやすい作りなんです。
住宅での1階天井と2階床との音の問題は間にグラスウールを詰めたり、ウレタンを吹き付けたり、シートだったり・・またはそれらの複合であったりと対策は色々あるとは思います。
(それを一条工務店が柔軟に色々な工法に対応してくれるかどうかは不明)
ただ、ツーバイフォーは上下での音が響きやすいのはそんな問題ではなく、構造の作りに原因があります。
普通の木造みたいな一般的な建物の天井は構造体に直接天井を引っ付けて作っていくのではなく、吊り天井で野縁などで天井下地を組み、そこに石膏ボードなどを貼って天井を作ります
要するに1階の天井と、2階の床には空間が存在するということです。
しかし、ツーバイフォーは多くの場合、天井も床も構造体と繋がっているのが一般的です。
要するにこちらは1階天井と2階の床は繋がって太鼓みたいな形になってるってイメージです。
そのためどうしても音が響き易いんです。また振動も伝わりやすいです。
こんな問題があるとわかっていながらも間取りの話しを詰めたり(間取りで生活音を逃げるため)、上下間での音対策を講じれるかどうか、それはどんな方法がベストかなど打合せもしたかったんですけどね。
でもやっぱり設計は話しには参加しないらしく。。。。
結局、何も安心できないじゃん!って感じです(; ・`д・´)
まぁ、これは私だけの感覚なのかもしれませんけどね。
沢山の住宅を今まで建ててきて良いも悪いも色々と現場を通じてみてきました。
それだけに考えすぎなのかも?
いやいや、納得いく家づくりに考えすぎなんてものはないハズ!
繰り返しとなりますが、一条工務店の高気密高断熱の性能は金額に見合うだけのことはあると思っています。
それを重視する人にとってはそれはそれで良い建物だと思います。
しかし、私の場合は間取りすらキッチリ納得いく形のものが決まらない、決まらないというより打合せすら出来ない。
そしてとりあえず見積もり提示だけで仮契約後に間取りも含めて決めていきましょう。
ってコレは間取り0ベースで一条工務店で建てることを選択するに等しいかと
決めたあとで結局、後々色んな妥協をして後悔したくありません。
だから色々な相談に乗ってもらって打合せが出来てこんな家が作りたいなぁと思うところで話しを進めることに決めました。
一条工務店をやめた理由は“間取りが決まらないのに一条工務店で建てるなんて決めるなんて私には不可能”だったからです。
今回も最後まで“家づくりブログ/新築で失敗せずに快適生活!” をご覧いただきありがとうございました ^ ^
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