一条工務店を止めた理由 / 独特のシステムに納得が・・・

一条工務店 選択しない

計画している新築は福井県では有名な永和住宅に決めたのはこちらの記事で書いた通りです。

今回は新築計画でこれまで比較検討していた一条工務店を止めた理由についてです。

いくつか理由があるのですが、全て書くとやたら長くなりそうなので何回かに分けて書いていこうかと思います。

最初に念のためにお伝えします
一条工務店での家づくりを止めたからといって一条工務店の住宅を否定する気は全くありません。
あくまで私が感じたことや考えに基づいた結果を書いているだけです。
それどころか私自身、住宅の仕事に長く携わってきているのでわかるのですが、一条工務店の建物は建物の強度や断熱性、気密性が高く住宅の性能としては高いと思っています。

その住宅性能に対しての価格という意味も十分魅力的でもあります。
(コストパフォーマンスが高い)

ちなみにそう思う建物は枠組壁工法のi-smart(アイスマート)とi-cube(アイキューブ)を想定しての意見です。
一条工務店には木造軸組工法(在来軸組工法)の建物もありますがこちらに関しては個人的に魅力を感じていません(-_-)

 

一条工務店での家づくり計画をやめたのは一条工務店という会社が住宅を売る仕組み的な部分も理由のひとつになりました。

以前にこちらの記事でも触れていますが、一条工務店は仮契約なるもので最初に100万が必要になります。

ま、金額だけを考えた場合、今から家を建てようとする人なら“そんなお金は無い!”ってことはないと思いますが・・・?

それに色々な住宅会社でも、金額こそバラバラでしょうが最終的な詰めの部分では仮契約みたいなことを求められます。

なので仮契約で100万必要になること自体は全く問題としていませんでした。

ただ私が気になったのは仮契約をしてお金を払うタイミングです。

 

一条工務店の場合は独特のスタイルでまず最初にお金を払い、仮契約をしなければ現実的な話しを進めるのが難しいんです。

実際に建てる家とはかけ離れた適当な図面でも、ポイントさえ抑えてあれば一条工務店は見積もりが出来ちゃう仕組みになっています。

なぜなら一条工務店の住宅は“施工面積×㎡単価が本体価格”となるのが基本となっているからです。

だから何人で生活をしてどんな生活をしたいか、そしてどれくらいの大きさの家を建てたいかさえ大体のところがイメージできていれば間取りなんて関係なく見積が出来てしまい仮契約ができる状態が作れます。

 

って聞くと

“え?家の大きさがイメージできても家の形、部屋数、収納や窓の大きさとかで金額が変わるんじゃ?”

と思うのが普通だと思います。ですよね??

 

ただ、一条工務店の場合は独特のシステムがありそんなことは関係なく、平米数で金額が算出されます。

例えば、真四角のシンプルな家と、出入りがある凸凹家があったとしますよね。
そうすると当然同じ㎡数でも外壁の長さが変わってきます。

大きな間取りと細かく分けた間取りでは内壁の壁量も当然変わってきます。
それに加えて室内建具、収納建具、サッシなどの数や大きさも変わるでしょうね。
もっと言えば照明などの電気配線なども変わってきます。

それでも基本は広さに対して住宅の坪単価(平米単価)の価格が固定されているという不思議なシステムなんです。

個人的にはこの一条工務店独特のシステムにはメリット、デメリットが存在していると思います。

メリットとしては価格の仕組みがシンプルなので建てる側が金額を把握しやすい。
もう少し建物を大きくしたらいくらになる、予算が厳しいからもう少し小さくしたら建てれるかな等など、計画が立てやすくなります。

 

一般的な住宅会社はどんな家を建てたいかありきの見積もりといのが常識です。
使う建築資材が変われば金額が変わるのが普通なので当たり前ですけどね(汗

ただ、この場合、複雑な作りにすればするほど坪単価は高くなっていきます。
また、その金額が適正かどうかを見極めるのは難しいです。

例えば営業さんによっては金額が違う、見込み客を見て高めの単価を設定されたとしても気づくことはないでしょうね。

しかし、一条工務店は独特のシステムがあるので変な誤魔化しもなく、予算内で理想とした家づくりができるみたいなことを売りにしているようです。

だから仮契約は図面がリアル感の無い適当な図面です。(まだ打合せしてないから当然)
それでも仮契約が成立できちゃうわけですね。

素人でも分かりやすいシステムがあるから価格も信頼できる。
予算に合った中で安心して自由にプランが決めれる等、魅力的に感じる人も多いと思います。

 

ただ、私は腑に落ちない部分もありました。

外壁、内壁の壁量が多くても少なくても金額は一緒。
窓の大きさや数関係なく金額が一緒。
複雑な間取りでもシンプルな間取りでも金額が一緒。

 

これって言い返せば・・・

“このシステムでの家の価格って実質割高になる人もいれば、割安になる人もいるってことじゃん!”

みたいな(笑

 

例えば正方形の真四角の家で、大きな空間を作りたいから極力、間仕切り壁を作らなかった家。(シンプルな住宅で作る側からすれば材料、手間のかからない家)

逆に変形した敷地に中庭が欲しくて凹や段々を作った複雑な形の家で家族が多いので部屋を沢山作った家。(複雑な住宅で材料も沢山使い、工事の手間もかかる家)

これらが同じ大きさなら同等の価格ってへんか変じゃないです?
(単純な例ですが、実際は一条ルールと呼ばれている色んな決まり、条件があります)

 

普通に考えれば会社側にも何処かに損益分岐点なるものが存在しているハズなんです。
ってか、損する仕組みは無いですよね。
損益というより粗利率が変わるって表現の方が正しいのかな。

どれくらいの粗利を標準として試算しているのかわかりませんが、どれぐらいの大きさの建物か、ある一定の条件で等など、どれぐらいの数の受注をすればいいのか等など、とにかく複雑な計算で成り立っている単価なのでしょうね。

ってこんなことを想像してても仕方ないか・・・! (´-ω-`)

でも実際、建てる家で会社の粗利の違いが出ることは間違いないので最終的にはトータルでどれぐらい利益がでるのか仕組みを作っているんでしょうね。

企業なので稼ぐのは当たり前ですし。
・・・いい加減、こんな話しどーでもいいか!(笑

 

え~っと・・・結局、何が言いたいかといえば、

単価が誤魔化しようが無いとか適正とかって聞こえのいい金額が本当にそのなのか?

って疑問に感じてたってことです。

プランによっては割安になる人も居れば割高になる人もいる。
それを適正と呼べるのかどうか?

ちなみに、私の場合は敷地の形状上、二世帯住宅という性質上、一条工務店のシステムでは恩恵も多くお得な部類なることは間違いなかったと思います。

ま、それだけにどうしようか悩んだんですけど(笑

 

とはいえ、一条工務店独自の仕組みで住宅の価格がわかると言われても、肝心の間取りが決まっていないのに、ましてキッチリとした図面も仕様書も無いのに・・・
って不信感はずっと心のどこかに引っかかっていました。

普通に考えれば

「じゃ、間取りを決めてから考えればいいじゃん!」

って話しなのですが・・・

それをするには最初に書いたように、100万払って仮契約しないと具体的な打合せを進めていくことができないんです。

まぁ仮契約を解約すればそのお金は一応戻ってくるようですけどね。
(状況に応じてすべて戻るかどうかは変わってくる)

とはいえ、やっぱり何はともあれ100万払わないと建てたい家の話しを具体的にできないの・・・って部分がずっと引っかかっていました。

そして結局一条工務店で検討するのはやめた理由のひとつとなりました。

 

家づくりの相談、打合せをしないまま中身からっぽでとりあえずは仮契約ってどうなの?
要望に対しての提案とかお金払ないと具体的に出来ないって何それ?
後々後悔したらどうするんだろ?
仮契約後の打合せで最終的にいくらアップになるんだろ?

等など、色々と思いながら仮とはいえプランも固まらない状態で仮契約を求められるのはやっぱり最後まで納得いかなかったって事ですね。

 

って事で、今回も最後まで“家づくりブログ/新築で失敗せずに快適生活!” をご覧いただきありがとうございました(^^)/

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