着工前の建物配置確認

新築配置確認
今回は、“家づくりの第一歩、地鎮祭を行いました!”の続きとなります。

地鎮祭も無事に終わり、その後敷地で永和住宅さんと現地での確認と打合せを行いました。

その内容は地縄による建物の配置設計GLについての話しです。

この話しを進める前に・・・
地縄とか設計GLとかって言葉を使いましたがその言葉の意味を簡単に説明だけしておきますね。

知っている人は知っていると思いますが・・・
知らない人で今後新築を計画する場合などは必ず出てくる内容なので。

 

地縄とは
これから新しく建てる建物の大きさ、形、位置などを示すために敷地にはら張られた縄のことです。
縄といってもビニール紐などで張られる場合が多いです。
ちなみに地鎮祭はこの地縄(建物の中)の中で行われます。

 

GLとは
グラインドラインを略してGLと表現されます。
このGLとは建物の建つ土地・地面のレベル(高さ)のことです。
このGLの高さはBMを基準に表されます。
BMとは何かについては下記で説明しています。
建物を新築する場合は設計GLというものを設定し(決めて)それに対して基礎を作ることになります。
当然その基礎の上に作られる建物の床高、建物全ての高さも決まるということです。

 

BMとは

ベンチマークを略してBMと表現します。
このBMとは敷地・土地の高さ、建物の高さの基準となるレベル(高さ)点のことです。

BMは作る建物、またはその建物に対しての土地の高さ(設計GL)を出す基準点となります。

今から設計GLにせよ、建物にせよ、今から作っていくものは設計に応じた高さに施工していくわけですが、その高さを測る基準点を設ける必要があります。

それがベンチマーク(BM)なんです。

その為、BMは施工中に動かないものが条件となります。
道路の縁石やガッター、または道路のマンホール等がよくBMと設定されます。
そのBMを±0mmの高さと決めて、そこからいくつ上がりが設計GLなどと図りだしながら基礎を作っていったり建物を作っていったりします。

 

以上が地縄、GL、BMの簡単な説明です。

 

ということで話しを戻します!

地鎮祭の後で地縄による建物の配置の確認を行いました。

で、あっさりとそのままでOKと了解しました!

地縄により敷地に張られた建物の配置は最初から考えていたのでイメージしていたのと同じだったからです。

なので一瞬で建物の配置は決定しました!

 

って話しを終わらすのもアレなので・・・
少し地縄による建物の配置についてお話しします。

先ほど簡単に説明した通り、地縄は建物の大きさ、形や位置を示すものです。
請負会社は施主に対してこれを実際に現地で見てもらい説明をしてこれで工事にかかればいいのかどうかを確認するのが一般的です。

それまでに配置図と言われる敷地と建物の位置を落とし込んでいる図面を見ているハズです。
その図面を元に住宅会社(請負会社)は地縄を地鎮祭までに張っておくんです。

図面上だけの寸法では普通の人はなかなか感覚的にわからないものです。
その為、実際の敷地で実際の建物の通りの縄を張り感覚的にわかるようにして確認するわけです。

地縄による建物の配置の注意点、ポイント

地縄周りの空きがそのまま有効なスペースとはならない

この地縄は一般的には建物の芯(壁の真ん中)で張られます。

そのため、建物廻りの空き寸法を見る注意点としては、見えている縄と敷地境界までがそのまま有効なスペースとして空いているわけではないということです。

 

例えば、配置図上で境界から建物が800mmとなっていたので、現地でも境界と地縄の間が800mm空いてたとします。(図面上の計画通りということです)

しかし、縄はあくまで建物の芯(中心線)なので、実際には建物の基礎が建物芯から100mm外側に出てくるとします。(基礎幅は実際の基礎を参考に)

そして境界には120mmのブロックを積みたいと思っていたとします。

すると800mm – 100mm – 120mm = 580mm(58cm)が有効となる寸法となります。

このように地縄が境界から80cm空いていて楽に歩けると思っていても、上記のような条件の場合は現実的には58cmしか空かないので想像していたより狭い結果となります。

 

このように、単純に地縄と境界までの空きを現地で見て感覚的に決めるのではなく、建てる建物が地縄からどれぐらい外に出てくるのかの説明を求め(求めなくても普通は会社から説明があると思いますが・・・)あとは境界部分を最終的にはどうするのかを配慮して建物の配置を確定することをお勧めします。

建物の配置は簡単には変更できないケースも多々ある

また、その配置が気に入らないから建物の配置を動かしたいという場合も注意が必要です。

何を注意するかというと・・・
大きく建物の位置を動かすのは難しいという点です。

例えば現地を見て車をもう一台置きたくなったから何メートルも動かしたいとなったら・・・
これはなかなか厳しいと思います。

なぜなら、配置を動かすには建築確認申請が絡む恐れがあるからです。

地鎮祭を行っていよいよ工事着工するというタイミングでは多くの場合、建築確認申請がおりた状態になっています。

建築確認申請とはこれから建てようとしている建築物が建築基準法・条例等に適合しているか等を役所もしくは民間の建築確認検査機関に提出しチェックしてもらい問題が無いかを確認してもらうことです。

問題がなければ“建築確認申請がおりた”とか“建築確認申請済”という呼ばれ方をして工事にかかることができます。

この建築確認申請がおりるまでは工事を着工することができません。

この建築確認申請には建物本体だけでなく、配置なども含まれています。
法的なことが絡むので当然なんですけどね。

 

なので地縄を見て建物の配置を図面上と比べて大きく動かすことは難しいケースが多いです。

仮に動かしたい位置が法律的に問題ないとしても場合によっては建築確認申請を出しなおす必要が出てきます。
(動かす寸法によっては建築確認申請出し直しまでも行かずに軽微変更という簡略的な申請でいける場合もあります。)

「“建築確認申請”おりてるなら勝手に配置変えてしまえばいいじゃん!」
って考える人もいるのかもしれませんが、これは無理です。

建物が着工したらポイントポイントで現地での検査があります。
最期の完了検査には建物の配置なども申請書通りかどうか確認されますからね。

というか、建築会社がそんなこと見てめてくれないと思いますが(笑

それじゃ「建築確認申請出しなおせはいいじゃん!」
って思われるかもしれませんが、確かにその通りではあるのですが・・・・

それにはそれなりの時間やそれなりの費用が発生します。

 

それでも構わないって場合は良いのかもしれませんが・・・
地鎮祭が終わった頃って普通はそのまま工事に進む段取りになっていますし、その段取りも竣工(完成引き渡し)に合わせた計画となっているハズです。

なので引き渡しも伸びると思っておいた方が良いですね。
費用面については契約済の内容に加えて追加で発生する可能性が高いと思っておいた方が良いでしょう。
しかもそれなりの費用が発生する可能性が。。。

 

等々の理由から気軽に地縄を見て建物の配置を大きく動かすのは現実的ではないと思っています。

もちろん家づくりは一生に一度くらいの大きな出来事でこの先何十年もそこで生活していくわけなので時間や費用の問題じゃないって考え方もありなのかもしれません。

とはいえ、最初からそうしておけば全く時間も費用もロスしないということも言えます。

逆に言えば・・・
建物の配置は間取り等と同じくらい最初の段階で考えておいた方が良いってことです!

 

そうなるとですね・・・
外構についてもある程度考えての配置を検討した方が良いってことになります。

駐車台数、スペース、カーポートの有無や植栽、アプローチ等の広さ長さ等々です。
ベストはそれら全てを煮詰めた上での配置計画なのですが実際はなかなかそこまでは厳しい場合が多いです。

とはいえ、漠然とでも考えてそれを建築会社さんに伝えた上での配置計画を初期の段階でした方が間違いないでしょうね。

 

うーん・・・・
我が家の建物配置の確認については3行で終わったのに色々と書いてたら長くなってしまった(>_<)

ま、折角の機会だからいっか!

家づくりをする時って多くの人は間取りや性能、仕様、金額などを一生懸命考えます。
これはもちろん当然ですけどね!
私も決めるまでは色々と考えましたし。

でも配置については簡単に考えてるだけって人が以外と多いような印象を受けます。

なのでこの記事がこれから家を建てようと思う人の目に触れて少しでも参考になる部分があれば幸いかなぁって感じです!

さてと・・・本当は地鎮祭後に行った建物配置の確認と設計GL確認の話しを書くつもりだったのが、配置の話しだけでこれだけ長くなってしまったので“設計GL”の話しは次回にするとします!

 

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