砕石敷まで終わった次は“防湿シート敷き込み”と“捨てコンクリート打ち”そして“外型枠”がおおよそ終わりかけている状態でした。
防湿シート?捨てコンクリート?なんだそれ?
って方もいるかもしれないのでそれぞれについて簡単に説明をしますね。
基礎の防湿シートとは?(基礎に必要?)
基礎の防湿シートとは字の如く地面からの湿気を防ぐことにあります。
防湿シートの目的は地面からの湿気を遮断することで床下の湿度を抑え、それによって土台や大引きなどを保護すると同時に白蟻被害を防ぐことです。
というのが一般的な説明になります。
しかし、この防湿シートが基礎工事の時に必須かどうかといえば基礎の作り等によって必ずしも必要ではないかと。
なぜなら、無筋で厚みが6cm以上のコンクリート(防湿コンクリート)でも良しとされているからです。
ベタ基礎の場合はベースコンクリートが当然それ以上の厚みがあるわけで・・・。
防湿という意味だけでいえば無くても特に問題はないと思っていいでしょうね。
ちなみに仕事で作っている住宅の基礎は耐圧版(ベース)の標準での厚みが250mmから最大で400mmにもなる時があるので防湿シートは使っていませんしね。
1つの建物の基礎でも荷重がかかる場所によってベースの厚みが違うんです。
当然ベース(耐圧版)の配筋だけでなく基礎立ち上がりとベースの取り合いなど配筋がとても複雑で気を使いますが・・・
その代わりこの後に説明をする捨てコンクリートは全面打設します。
って仕事の話しは我が家の家づくりブログの趣旨とズレるのでこの辺で・・・(笑
我が家は木造のベタ基礎でベース厚みが150mmなのですが、やはり防湿シートは無いより有った方が良いと思っています。
我が家は永和住宅さんで建ててるのですが特に何も言わなくても防湿シートが敷き込んでありました。
こんな感じです。→
人によってはこの防湿シートにとても神経質になる人がいます。
もちろん破れ1つも無く、隙間も全くない綺麗な状態で敷き込むことがベストですが・・・
ぶっちゃけ多少破れていたりしても機能的に言えば問題視する程のことではありません。
だからといって適当に敷けばOKって意味ではないですけどね(笑
ただ、多少見た目が良くなくても必要以上に心配したりクレームを言いまくるような必要はないかと思います。
あ、でもこれはベタ基礎の場合の話しなので、布基礎の場合は防湿に関しては慎重になった方が良いと思うのでお間違いなく!
そして次は・・・・
捨てコンクリートとは?(家の強度とは関係ない)
捨てコンクリートとは砕石敷きの上に無筋で厚さ50mm程度で流し込むコンクリートのことです。
そしてこの捨てコンクリートは家の強度に直接関係はありません。
そのため、設計で必要とされる基礎のコンクリートとは強度も違います。
では、何のために捨てコンクリートを打つのか?
その理由は主に基礎を作る際の精度を上げたり作業性を良くするためとなります。
この捨てコンクリートは無筋で厚みが50mmのというのが一般的です。
捨てコン(捨てコンクリートを捨てコンと略していう場合が多い)の役割としては基礎の鉄筋を組む時の墨出し(正確な芯出し)や外型枠をキチンと建てるために必要とされます。
その為、いくら建物への強度的な問題が無いにしてもきちんとした施工が必要だと思っています。
例えば、いい加減に捨てコンを打設して水平が出てない場合、そこに乗せる型枠の水平垂直が出しにくくなります。
型枠の下にパッキンなどをかませて調整はできるでしょうが・・・。
あとは強度的に関係の無い捨てコンクリートを厚く打設してしまうとどうなるか・・・
当然、その上に作る基礎ベースの厚みにしわ寄せがくることになり厚みが薄くなります。(決まったGLやFLを守る場合)
無筋且つ、強度の低いコンクリートの厚みが厚くなり、本来基礎として必要な強度を求められるベースコンクリートが薄くなるとかあってはならないことですからね!
なので厚みや平滑がシッカリとした捨てコンクリートとなるように、永和住宅の監督さんには捨てコン廻りは角形鋼管を使うように話しをしておきました。
よく見かけるのは捨てコンクリートはあまり重視されていないせいか・・・
ダラダラっとコンクリートを流しっぱなしで終わっている現場をよく見かけます。
端にいればいくほどペラペラだし・・・見た目も悪いのは当然として本当に水平とか厚みとかきちんとなってるんだろうかって思ってしまいます。
ま、言わなくても何かしらで捨てコンクリートの留めはする予定だったのかもしれませんけどね。
ちなみに捨てコンは外周部分だけ打つ場合が多いです。
この場合、内部は砕石の上に先ほど説明をした防湿シートの状態になります。
永和住宅さんの基礎はこの外周捨てコンクリート、内部は防湿シート敷きのパターンです。
あと、我が家とは関係ないですが、捨てコンクリートが住宅の基礎に必須かといえば、必ずしもそうとは限りませんが、その場合は下地面が強度や精度等シッカリと作り込まれている必要があるでしょうね。
鉄筋を組む時にコンクリートの被り厚を確保したりするのにスペーサーというものをかませて鉄筋を組むのですが・・・これが鉄筋の重みで沈むようなことがあってはいけけませんからね!
捨てコンクリート打設が終わったら次工程としては地墨出しと外型枠組です。
地墨とは基礎の通り芯や型枠を設置する墨等を出す作業です。
我が家の基礎工事はこの外型枠が組んである状態でした。
この後、もう少し作業を進めたら鉄筋組が始まるハズです。
ということで我が家の家づくり実践の進捗状況写真と、それに合わせた説明を記事にしました。
内容的には私が永和住宅で家を建ててる時の場合だけでなく、家づくり全般に参考になる内容だとも思いますので何かしらの参考になれば幸いです。
今回も “家づくりブログ/新築で失敗せずに快適生活!” をご覧いただき、ありがとうございました!
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